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詩と音楽・15


はじめは青山潤三氏の写真と散文です。
エスキース
アコウやガジュマルの漢名は"溶樹"。他の樹に取り付いた種子が、発芽成長し、やがて奇主を蔽い尽くして、大木となる。太い気根が縦横に絡まりあい、その印象は、まさに"妖樹"と言ったほうが相応しかろう。奄美大島では、その木の下にケンモン(化け物の一種?)が棲む、との言い伝え。屋久島でも、かつては集落の川沿いに、防風林として巨木が林立していたが、それ以外には役に立たぬ樹ゆえ、近年は、どんどん刈り倒されてしまっている。もっともここに来て、観光目的で需要がありそうだと気付いて、せっせと植え直されたりはしているが、、、。そんな人間の思惑とは無関係に、原生林の奥深くに、一人孤立するアコウの巨木。老木ともなれば、自らが"取り囲み植物"であったことを忘れてしまったように、その幹に他の樹木やシダをびっしりと着生させる。"空中の森林"の出現である。

アコウの古木/屋久島鈴川上流



次は、三 角さんの詩です。

エスキース(城)

詩 三 角
曲 AYAKO

それはそれは 朽ち果てた城
万巻の書を誇り
難攻不落を謳い
妃の美しさにひとびとは酔った
と伝えられる

静かな雨に身を震わせ
蜘蛛の巣も破れ放題
床に積もる沙にひとの跡はなく
あるべき灰の甦りの熱は
失われて久しいようだ

これは夏の終わりの
旅人の話
彼女は秋の実りを待たずに発ち
その言葉は以後を語らず

※☆ 私の好きなメルヘンの世界です。 遠い異国の地に、古いお城があって、昔、美しい妃が暮らしていた。旅に出たくなりますね。
私の曲はどうでしょうか?皆さんのイメージと異なるでしょうか?それとも、共感してもらえるところもあるのかな?

[ココをクリックすると曲が鳴ります]
エスキース 楽譜1

エスキース 楽譜2

いかがでしたでしょうか。
それではまた次回、お目にかかりましょう。

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