(BGMは意図的に停止しています。)

<<前へ メニュー 次へ>>


詩と音楽・16


プログラム

1、写真と散文   青山潤三
2、詩とイラスト  三 角
3、曲       AYAKO

はじめは青山潤三氏の写真と散文です。
雲南香格里拉郊外  イワタイゲキ近縁種(秋)
初夏に訪れたときには、一面の黄色に覆われていた香格里拉近郊の湿原は、秋には見事な草紅葉と化していた。屋久島の隆起サンゴ礁海岸を覆う、イワタイゲキにそっくりな、トウダイグサ科トウダイグサ属の植物である。この時の目的は、はるか奥の梅里雪山で、香格里拉を通ったのは、その行き帰り。この写真の撮影には、苦い思い出がある。梅里雪山の麓からは、たまたま知り合った中国人4人組と一緒に、車をチャーターして麗江まで帰ることになった。早朝出発し、その日の夜のうちに麗江まで戻ろうという強行群である。
当然、香格里拉は素通り。夕映を浴びて、見事に広がる草紅葉の群落を、喉から手が出るほど撮影したかったのだが、中国人たちは左程興味がないらしく、車を止めてくれない。後ろ髪を引かれる思いで諦めかけていたところ、草紅葉の湿原が終わる辺りで、車が止まった。彼らの目的は別のところにあったのだが、僕がイライラしていたのを感じ取ったらしく、ついでに撮影の機会を作ってくれたわけである。その夜、麗江のゲストハウスに投宿。翌朝、たたき起こされた。すぐに宿舎を出て行ってくれと。これから中国人の若者達が集まってパーティーを開くのだが、日本人が混じっていると困るのだと言う。この町の人々が、本当はどれだけ日本人を嫌っているのか、あなた方は知らないでしょう、と。なぜか完璧な日本語を操る4人組の一人に、そう忠告された。それはそうなのかも知れないのだけれど、どうにも割り切れない思いが残る。



次は、三 角さんの詩です。

色鉛筆

雨は夜のうちにやってきて
夜明けも朝も居続けて午後遅くに去った
長い雨季の始まりだった

ヨーヨー・マのチェロを聴いた
55年のボクの人生はこのとき
ヨーヨー・マのバッハに出会うためにあった

水平に広がるレコード盤に降ろされる
垂直の針は
いくつかの言葉を読み違えた
雨を恋に
チェロを貴女に

今夜ボクは色鉛筆で
ここにいてここにいないものを描く
ボクの人生はこのとき

※☆とてもいい詩だと思いました。
ヨーヨー・マのチェロは、バッハの無伴奏チェロソナタかな?
その感動を貴女に伝えたいのだと、私は解釈しました。ちょっと早とちりのようだったようですが。。。
バッハの深い音楽を思い出しながら、作ったのがこのピアノ曲です。

[ココをクリックすると曲が鳴ります]
色鉛筆


☆その後、三 角さんのお話では、

>いくつかの言葉を読み違えた
雨を恋に
チェロを貴女に

つまり、雨が恋に、チェロが貴女に入れ替わったのだと判明。ということはヨーヨー・マはもしかしたら、○○さんに入れ替わっている?

そこまでは確認しませんでしたが、貴女がチェロになったということで、曲のイメージが全然変わってきました。そして出来上がったのが、2曲目のこの曲です。軽快なバロック風に作ってみました。
[ココをクリックすると曲が鳴ります]
いろえんぴつ

いかがでしたでしょうか。
次は、17、「きみの世界」です。

<<前へ メニュー 次へ>>