このページは、音符は読めないけど、キーボード(ピアノ)を弾いてみたい方必見です。 このページは、1月に1回(毎月末)更新されます。初めての方は、レッスン1から、はじめてください。

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作曲者の紹介

 Schubert Franz(シューベルト フランツ)は、1797年1月31日、オーストリアのリヒテンタールで生まれました。 父親は小学校を経営する家庭で、8歳のころから、父や教区教会のオルガニストに歌、バイオリン、ピアノ、オルガンの手ほどきを受けました。 シューベルトの生い立ちは長くなるので、又、そのうち折に触れて、少しづつ紹介していきます。 シューベルトの作品は、ウイーン古典派の作曲家と同様、あらゆるジャンルが含まれており、作品の数もきわめて多く、その中でも、歌曲を芸術的に高めた功績は大きいと言えます。 シューベルトは1818年以降、ウイーン市内の友人の間を転々とするボヘミアンの生活を送り、1828年11月19日、31歳の短い一生をとじました。
(参考資料 学生の音楽辞典 音友)

ステップ1 歌曲を弾こう

  シューベルトは歌曲の王と呼ばれるように、歌曲をたくさん作曲しています。以前、「弾いてみようレッスン12」で<子守歌>を取り上げました。 今回は、これも誰でも知っている<のばら>を弾いてみたいと思います。ではさっそく、パソコンの音楽を聴いて見ましょう。 [ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)] 下の楽譜をごらんになってください。
のばら 楽譜

メロディ譜を見てください。ト長調の曲ですね。音名の書いてないところを書き足して、楽譜を完成させましょう。 ト長調の曲は基本的には、ファの音は♯(シャープ)半音上がります。その他に楽譜の途中で、出てきた♯は、臨時記号と言って、♯のついた小節(1小節のみ)有効です。 パソコンの音楽に合わせて、音名で歌ってみましょう。しっかり、メロディーがつかめたところで、右手のメロディーを弾いてください。 指の位置がわからない方は、下のイラストを参照してください。

右手の位置

右手の絵1
右手の絵2
右手の絵3
右手の絵4
右手の絵5

歌の曲なので、ブレス(息継ぎ)、フェルマータに注意して弾いてください。 フェルマータは特に長さは決まっていないのですが、フェルマータのついている音符の2倍くらい伸ばしたらいいでしょう。 大事なことは、その音になってから、いきなり伸ばすのではなくて、その小節のはじめから、少しづつ、速度を遅くしていって、自然な流れに聞こえるようにします。 16分音符のところは、速い動きなので、きれいに弾けるようになるまで、部分練習をするといいでしょう。

< ステップ2 左手の伴奏をつけてみよう >

今度は、左手の伴奏譜を見てください。 はじめは、伴奏譜を見ながら、弾いてみましょう。ファの♯と、臨時記号に気をつけて弾きます。 グリーンの音符になっているところが♯です。 左手の位置がわからない方は、下のイラストを参照してください。 伴奏譜で弾けるようになったら、メロディー譜のコードを見ながら、同様に弾きます。左手が完全に弾けるようになったら、両手を付けてみてください。 伴奏譜の左手は難しいという方は、コードの和音を弾くだけでもいいですよ。 右手のメロディーしか弾けなくてもかまわないのです。テストをするわけではありませんから、あくまでも自分流に弾いてくださって結構です。
左手のコードG D D7 Em
左手のコードAm A A7 Bm
コードの種類が多いですが、今まで出てきたコードがほとんどですから、それほど難しくありません。弾きやすいリズムなので、何回か練習すれば、弾けるようになるでしょう。

もう少し学びたい人に

ピアノ五重奏曲イ長調D667 第4楽章 <ます>を弾いてみましょう。
ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスという変った楽器編成の曲ですが、広く愛好されています。本当はもっと長い曲ですが、弾いてみようのレッスンでは、よく知られたはじめの部分だけを取り上げました。興味のある方は、全曲を通して聴いてみてください。ではさっそくパソコンの音楽を聴いてみましょう。
[ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)]
聴いたことがある曲だったでしょう。 下のメロディー譜を見てください。
ます 楽譜
音名の書いてないところは、いつものように書き入れて、楽譜を完成させましょう。パソコンの音楽に合わせて、音名(ドレミ)で歌ってみてください。 心がうきうきするようなメロディーですね。この軽快なタッチとテンポをイメージしながら、練習していきます。 さっそく弾いてみましょう。指の位置のわからない方は、下のイラストを参照してください。
右手の絵1~5

16分音符や、付点8分音符もでてきて、速い動きのところもありますので、はじめはゆっくり練習してください。細部までしっかり弾けるようになってから、次第にテンポを速くしていくと、うまく弾けると思います。 次に、左手伴奏譜を見てください。コードはC,G7,F,Dと簡単なコードばかりです。Dコードだけは、イラストを載せておきます。C,G7,Fコードはレッスン2を参照してください。
コード

それでは次回をお楽しみに。 バイバイ

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