このページは、音符は読めないけど、キーボード(ピアノ)を弾いてみたい方必見です。 このページは、1月に1回(毎月末)更新されます。初めての方は、レッスン1から、はじめてください。

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作曲者の紹介

Bizet Georges(ビゼー・ジョルジュ)は1838年10月25日、フランスのパリに生まれました。9歳でパリ音楽院に入学、作曲をグノーやアレビに学び、大きな影響を受けました。1857年作曲コンクールに喜歌劇が入賞、また同年カンタータでローマ大賞を獲得してローマに留学。1860年帰国後はパリに住んで、定収入のない不安な生活の中で作曲に専念し、オペラ「真珠採り」組曲「ローマの思い出」(のち交響曲ローマと改題)ドーデの「アルルの女」のための音楽、オペラ「カルメン」などを発表したが、「カルメン」初演の3ヵ月後に世界的成功をみることなく37歳の若さでこの世を去りました。
彼の作品で最大傑作は「アルルの女」と「カルメン」です。
今回はその中から2曲を取り上げました。
参考資料 学生の音楽事典(音楽の友)他

ステップ1 メヌエットを弾こう

ビゼーの代表曲の「アルルの女」は1872年作曲の管弦楽組曲です。メヌエットはその中の第一組曲の中に入っている美しい旋律の曲です。
まずはパソコンの音楽を聴いてください。
[ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)]
いかがでしたか、聴いたことがある方も、はじめて聴いた方も、美しいメロディーだったでしょう。
下の楽譜をごらんください。3枚の楽譜になっていますので、プリンターをお持ちの方は、最初に楽譜をプリントして、お手元に準備してください。メロディー譜と伴奏譜の両方書かれている大譜表になっています。まずは右手(メロディー譜)から読んでいきましょう。へ長調の曲ですね。
緑色の音符は♯(シャープ)と♭(フラット)の音符で、黒い鍵盤を弾きます。
弾くポジションは楽譜の下の「弾く位置」のイラストを参照してください。
メヌエット(1) 楽譜
メヌエット(2) 楽譜
メヌエット(3) 楽譜

ビゼーのメヌエット 弾く位置

弾く位置の絵
楽譜が読めたら、もう一度、今度は楽譜を見ながらパソコンの音楽を聴いてください。
[ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)]
1枚目の3段目にセーニョの印がありますね。3枚目の2段目にはダル・セーニョの印があります。はじめからダル・セーニョまで弾いたら、セーニョのところへ戻ってください。今度はセーニョからtoコーダまで弾きます。そこから3枚目最後にでてくるコーダに移って、最後まで弾いて完成です。パソコンの音楽と、楽譜の演奏する順番を照らし合わせてみてください。
右手のメロディーは、速い動きの16分音符や、臨時記号、(途中から出てくる♯や♭)がでてきて、少しむずかしいですが、がんばってマスターしましょう。

< ステップ2 左手の伴奏譜を弾こう >

メヌエットの楽譜は、コードネームも書いてありますが、基本的には楽譜に書かれてある、伴奏譜を弾きます。コード別に多少位置が変わりますが、同じ音符が繰り返しでてきますので、何度か練習すれば、弾けるようになると思います。左手も緑の音符はシャープやフラットです。今度は左手の伴奏に集中して、パソコンの音楽を聴いてみましょう。左手は右手のメロディーの邪魔にならないように、小さめな音で弾きます。左手もマスターできたら、両手も挑戦してみてください。

< もう少し学びたい人に 闘牛士の歌を弾こう >

ビゼーのもう1つの代表作、オペラ「カルメン」の第2幕で闘牛士エスカミーリョが歌う「闘牛士の歌」を弾きましょう。この曲は誰でも聴いたことがあるでしょう。
さあ、パソコンの音楽を聴いてみましょう。
[ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)] 次に下の楽譜を見てください。楽譜は2枚になっています。1枚目の2段目までは、調号に♭が4つもありますね。ヘ短調で、ラ、シ、レ、ミの音に♭がつきます。1枚目の3段目を見てください。♭が1つになっているでしょう。フェ長調に転調したのです。ここからは、シの音だけに♭がつきます。2枚目の3小節目と5小節目に♯がありますね。これは臨時記号といって、その♯のついた小節内だけで有効で、次の小節では、無効になります。従って、3小節目の右手の♯ソと、4小節目の左手の♯ド、5小節目右手の♯ドだけが有効になります。
1枚目のヘ長調に変わったところから、リピート(繰り返し)記号になっていますので、そこから最後までは、繰り返し、演奏してください。
指の位置がわからない方は、指の位置のイラストを参考にしてください。
パソコンの音楽は、はじめ右手のメロディーを意識して聴いて、同じように弾けるようになったら、今度は左手の和音を意識して聴くようにします。
左手も同じように弾けるようになったら、両手の練習に入りましょう。
それではまた次回お目にかかりましょう。バイバイ
闘牛士の歌(1) 楽譜
闘牛士の歌(2) 楽譜

闘牛士の歌 位置


闘牛士の歌 弾く位置の絵

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