このページは、音符は読めないけど、キーボード(ピアノ)を弾いてみたい方必見です。 このページは、1月に1回(毎月末)更新されます。初めての方は、レッスン1から、はじめてください。

<<前のレッスン メニュー 次のレッスン>>


<< レッスン32 ジョスランの子守歌を弾こう >>

作曲者の紹介

ベンジャミン・ゴダールは、ロマン派の作曲家で、1849年8月18日に、パリで生まれました。46歳で亡くなるまでの短い生涯の間に、彼は一連の室内楽曲、オペラ、そしてたくさんの歌曲を書きました。
彼の最初のオペラ、"ジャネットの宝石"(1幕)は、パリで1878年に上演されました。10年後の1888年に、4幕のオペラ"ジョスラン"がブリュッセルで上演され、その後パリでも上演されました。このオペラはかなりの成功をおさめただけではなく、その中の"子守歌"は、永遠の人気を博しました。第2幕で、鷲たちの住む洞窟の外でジョスラン(テノールの役)がこの美しい子守歌を歌います。
トンプソンの現代ピアノ教本3より

曲の紹介

近藤朔風 訳詞
B・ゴダール 作曲

むごきさだめ 身に天降りて
汝と眠る のろわれの夜
胸のうれい ゆめに忘れん
祈らばや ゆらぐ星のもと
夢のまきまきに あこがれよ み空へ
眠れいとし子よ 眠れ今は小夜中
あゝ夢ぞいのち マリアよ守りませ
愛のつばさに おおわれつ
わが来し方 かえりみれば
流れたゆとう 波にも似たり
あわれいく日 祈りに泣きぬ
夢のまきまきに あこがれよ み空へ
眠れいとし子よ 眠れ今は小夜中
あゝ夢ぞいのち マリアよ守りませ

ステップ1

日本ではこの「ジョスランの子守歌」だけが、知られているようです。今回はトンプソンのピアノ用に編曲した楽譜をもとに、さらに初心者ように、左手を弾きやすくしました。
4枚の楽譜になっていますが、いつものようにプリントしてください。
お手元に楽譜の用意ができたら、さっそく音楽を聴いてみましょう。
[ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)] 次に楽譜をよく見てください。No.1とNo.2は、4分の3拍子、イ短調ではじまります。No.3からは、4分の4拍子、ヘ長調に変わりますので、曲調の変化を注意して、音楽を聴いてください。ヘ長調になってからは、シの音は全部フラットになりますので、黒いキーを弾きます。緑と茶色の音符に気をつけて、演奏してください。
右手の弾く位置のイラスト参考にして、まず右手の練習をはじめましょう。
ジョスランの子守歌1 楽譜
ジョスランの子守歌2 楽譜
ジョスランの子守歌3 楽譜
ジョスランの子守歌4 楽譜
[ココをクリック(練習曲をダウンロードして視聴できます)]
右手の位置

右手の練習で、一番難しいのは、3、4枚目の楽譜でしょう。ここでは16分音符が続けてでてきますので、速い動きをマスターするためには、この部分だけを何度も練習します。それを部分練習といいますが、段々難しい曲を弾くようになってきますと、必ず速く弾く箇所が出てきます。何度も練習して、スムーズな演奏ができるようにしましょう。
そこを過ぎると、ゆったりしたメロディーで終盤を迎えます。

ステップ2

次に左手の楽譜を見てみましょう。
最初、ト音記号になっていますので、弾く位置はイラストで確認してください。
No.2の4小節目から、ヘ音記号に変わります。
あとはフェルマータのついた音の前の小節から、だんだん速度をおそくしていって、フェルマータの音は2倍くらい、長く伸ばしてください。
No.3から、拍子も、速度も変わりますので、No.2の最後の3小節は、しだいに速度をおそくして、一度、曲を終らせましょう。
No.3から、いよいよあの哀愁ただようメロディーの登場ですので、気分を新たにして、私情豊かに演奏してください。
今回は今年最後のレッスンになります。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。
来年もどうぞお楽しみに。バイバイ

<<前のレッスン メニュー 次のレッスン>>